カメラ初心者でも大丈夫、写真上達の近道「構図」に関して

カメラ初心者でも大丈夫、写真上達の近道「構図」に関して
2018年6月25日

どんどん進化するカメラボディ。ピントも露出もカメラ側で最適値を出してくれるので、誰でも簡単に綺麗な写真が撮れるようになりましたよね。ただ、そんなほぼオートで撮影できる時代になっても、構図と照明に関しては撮り手がきちんと考えて作り込んでやる必要があります。今回はそんな中から写真の上達のための構図のお話。照明に関しては全く知識がないので、次回以降で勉強がてらエントリーしたいと思います。
特にデジタルカメラから写真の世界に飛び込んだ人は、初心者だからカメラとか写真の考え方的な話はハードルが高く感じがちですが、今回は構図に関しての考察なので、全く気にせず見てみてください。きっと写真が上達する近道になるはずですよ。

構図について知る

写真を撮る際の構図ですが、先人が様々なものを作り上げてくれています。経験と実績を理論化して定義付けた写真を撮る際のパターンですね。これを知ってるだけでも初心者とは思えないほどの写真が撮れるようになるもの。いいね!と言われるような写真が撮れるようになるための近道に間違いありません。そんな構図の種類はたくさんありますが、代表的なものはと言いますと、

  • 三分割構図
  • 四分割構図
  • 日の丸構図
  • 対角構図
  • 放射構図
  • 三角構図

などがあります。

それぞれにその表現方法にはメリットやデメリットがあるので、まずはその長所をきちんと知り、今自分が向き合ってる被写体の表現に最適なものを上手くチョイスできるようになる事が、写真で何かを伝えるということにつながっていくのではないかと思います。写真上達の近道ですよね。こう、言葉にすると何か野暮ったいですが、こういった事を自分の経験値として蓄積していくことが大切だと思っています。本来、こういったセンスともとられるような事に関しては、天才は感性でやっちゃえるんでしょうけど、一般的には内容をきちんと知るところからはじめないとダメなんだなって、最近はつくづくそう思います。何事も勉強ですね、はい。

ひとまずココからは、それぞれの構図に関して内容を見ていきたいと思います。

三分割構図:まずはこれから始めよう

写真を撮影する上で構図の王道のようなもの、それがこの三分割構図です。ワタシも何となく写真をはじめた時、画面を縦横に三分割してその交点に撮りたいものを持ってくると良い感じの印象になるっていうのを聞いて、ずっとその方法で撮影してました。これが意外とその通りで、何やら写真が上手くなったような気がしたものでした。(いい写真かどうかは別ですよ、あくまで本人の印象って話です、笑)

シンプルですみません、日の出の写真です。昇る太陽なので、何となく左下かなと思い配置してみました。まぁあくまで個人的な思い込みのレベルではありますが、そういった背景が写真を通して何かを人に伝えることにつながるのかなと思います。

また、あくまで3分割は目安なので、厳密にその位置に置ききらなくても雰囲気や意図は伝わると思います。

こういったものや、

こういったものも、何となくその配置にすることによって、写真としての安定感が出ているように思います。

この写真も厳密には少しズレているんですが、全体としてはバランスの良い印象を与えてくれる構図になっています。こういった事を知っておくとファインダーを覗いた際に、何となくその風景をどういう風に切り取ったらいいのかが分かるようになってくると思います。ただまぁ優等生的な仕上がりになるといいますか、面白みには欠ける仕上がりになるのかもしれません。

四分割構図:スペースを広く上手く使い広がりを

三分割法よりも更に細かくグリッド化し、メインとなる被写体を更に外側に配置することによって、写真全体のスペースが生まれ、そのスペースに様々な意味合いやストーリーを持たせることができるのが四分割構図です。

三分割構図よりも、全体に広がりを感じる印象になっているかと思います。

水平線をどこに置くかで印象が変わりそうですが、太陽と波打ち際をキーにバランスを見てこの様な構図に。三分割構図よりは幾分広がりを感じますよね。

狭めの画角の中でもメインになる被写体の位置取りによって、印象がずいぶん変わります。また、水平の位置も水面をあわせるのか、手前の陸地のレベル位置をあわせるのかで更に印象が変わるようにも思います。

全体的に、三分割構図よりも写真全体に広がりが感じられる印象を与え、何となく写真にストーリーが加わると言うか、その印象を見る人に対して伝える力が加わるような気がします。

日の丸構図:上手く撮るのが難しい

被写体がズドンと真ん中にいる、文字面そのままの構図が日の丸構図です。簡単な構図なだけに、上手く見せることが難しいといいますか、なかなか画として成立させることが難しい、初心者泣かせの構図だったりします。

日の丸構図は、見る側の視線が真ん中に寄ったまま動かせなくなるので、ストーリーを詰め込むことも難しく見せたいものをただ撮るだけになってしまいがちです。逆に言うと、そのものズバリを見せてやる時には、これ以上訴求力の強いものもないのかもしれません。

シンプルに真ん中にドカン。被写体が特に力強くこちらに向かってきているので、変にその他のものに目線がいかなくても大丈夫、というよりむしろその方がいい感じだと思います。子供をただ元気いっぱいに撮る時には良いかもしれませんね。

こんな感じとか、

こういう感じのものは、シンプルに被写体をズドンと真ん中においた方がいいかもしれません。いやぁ懐かしいなぁ、笑。

とにかく、日の丸構図で撮るのであれば、やはりそれなりにインパクトのある被写体であったり、それ以外に何も訴求するものがないようなものの場合が良さそうです。下手をすると、ザ・初心者的な写真になりかねませんからね。

対角構図:写真に動きや勢いを演出

被写体を対角線上に配置し、奥行きや動きを表現するのが対角構図です。被写体や主張するものが画面の斜め半分を覆うことにより、こういった効果を得やすい構図です。

被写体となる紫陽花と、光の抜け具合の部分を斜めに配することによって、バランスを取りつつも奥行き感が演出できています。花自体は動きがないものですが、こうすることによって写真は動きを主張するように印象づけることもできます。

こちらも花の写真です。厳密に対角線に沿って被写体のみがあるわけではありませんが、ボケた花の印象や全体的に対角線に沿った目線が移動することによって、先程同様動きのない花に奥行きと動きを印象づけることができていると思います。

それぞれ被写体のポイントとなるものを対角線上に配し、写真に動きと奥行き、それに勢いが出ていると思います。更に川の流れが誘導できていれば、もっと勢いが出て印象深い写真になっていたかもしれません。

対角線構図は、動きのないものにも動きを印象づけることができ、動きのあるものには更に勢いを演出することができますね。奥行きも表現できるし、割とはまれば格好いい感じに仕上がりそうです。

放射構図:パースの利いた奥行きの演出

対角線構図に近いものですが、よりパースを強調するように被写体を捉え、更に奥行きを表現したものが放射光図です。非常に強い印象を与える事ができます。

収束する点をイメージし、それに向かったパースが印象を強いものにし、より奥行きを強調できています。この収束点をどの位置に置くかで、また印象が変わってくると思うので、次回以降はワタシ自身もそういった点も考慮しながら撮影してみたいと思います。

シンプルにど真ん中に収束点を置いた写真です。奥行きが写真全体にわたり広がりを感じ、また、ど真ん中に収束点を置いているので安定感も出ているように思います。

三角構図:写真に安定感を与える

被写体が三角の形を作るように配置することで、画面に安定感を与えるものが三角構図です。これまで見てきた構図の中にも同様の効果が含まれるものもありますが、今回はなるべく分かりやすく特に特徴的な部分をバラバラに紹介させていただいてます。

メインになる被写体が三角の形を作ることによって、画面に安定感が生まれています。特にこの写真は、はっきりと認識できる被写体がその三角のみなので、結果的により安定度が増していると主ます。

これは被写体と言うよりも、全体のバランスを三角の形にしたもの。同様に、

こちらも全体の見た目を三角の形にしたもの。どちらも放射構図とも言えますが、印象としては放射と言うよりは三角といった感じになってるでしょうか。勢いや奥行き表現というよりは安定感が出る写真になっているように思います。

そんな構図を知った上で、構図にとらわれない

構図を知ることは大切です。それが写真上達の近道であり、初心者脱却には避けて通れない道だと思っています。ただ、あまりに構図に囚われ過ぎると、かえって自分の表現が窮屈になることも多いはずです。行き過ぎると写真を撮っていることが楽しくなくなるかもしれません。構図に忠実になることは「型にはまる」ことになってしまうからです。

構図というのは、最初に書いたように、先人が作り上げた一種の方程式です。それを知っていれば表現の幅も広がります。それに沿って写真を撮っていれば、少なくても感じのいい作品には近づいていくと思います。ただ、全ての良い写真がこの構図の型にはまっているわけでもありません。構図はあくまでガイドラインであり、自分の表現の補助をしてくれるものに過ぎません。時にはインスピレーションの方が優れていることだってあるかもしれませんし、そんな時はその自分の思いを大事にして、伝えたい誰かを思い浮かべながらシャッターを切るのもいいと思います。その上で、改めて自分で仕上がりを見てみて、構図に寄せるもよし、更に外すもよし、それらも自分の思いのままです。要は知識に囚われ過ぎず写真を楽しみ、そして自分でいいなと思える写真を撮れるようになることの方がよっぽど大切だと思います。

最後に

今回はワタシも自分で撮影した写真を構図に当てはめて見直す機会ができました。何となく撮っていたものも、そんな構図に当てはまっていたものもあれば、当てはまっていなかったものもあり、そんな中で写真が与える印象などを再確認できたことは、自分にとってかなりプラスになった気がします。やはりこうやって書いてみるもんですね、笑。何となくですが、前より写真が少し好きになった気がします。

自分で表現をし伝える、なんて大げさなことは言えませんが、自分の思いを形にするために構図を知り、良い写真に近づけるようシャッターを切っていければと思います。大切なのは自分で写真を楽しむことですよね。楽しめるように、更にいろいろと知識を蓄えていきたいと思います。