雲台選びのポイントとは?自由雲台や3way雲台、ギア雲台などを検討してみる

雲台選びのポイントとは?自由雲台や3way雲台、ギア雲台などを検討してみる
2018年6月19日

三脚って、使ってますか?

意外と持ち運びにくいし、撮影する際は手持ちの方が手軽に撮れるので、なかなか使う機会を逃しがちな三脚。長時間露光や暗い場所での撮影であれば仕方なく使うけど、それ以外では案外使ってないんだよなぁって人、意外に多いんじゃないかと思います。そう、ワタシもそんな一人。ただココ最近、風景などを撮影したりする際には使っていきたいなと思いはじめてきているので、もっと気軽に三脚を使えないかなと思案中だったりします。

当然、三脚の良し悪しってのもあるんですが、気軽に使用するポイントは、構図などを決める際に重要なカメラとをつなぐ設置部分の「雲台」なんではないかと、そんな風に思いはじめています。この雲台が自分の思い通りになるものであれば、もっと気軽に使えるシーンも増えるんじゃないかと。三脚は持ち運びに苦労しないようにと頑張って良いものを買ったんだけど、そう言えば雲台は買った時に付いてるのをそのまま使ってる、なんて方も多いのではないかと思います。そんな雲台、自分の利用するシーンで手に馴染むものに思い切って変えてみたいと思いませんか?ワタシは完全にそのモードになっちゃってますので、今回はそんな雲台について、いろいろ見ていきたいと思ってます。

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雲台の種類を知ろう

単純に「雲台」といいますが、実はその種類も様々で、驚くほどの数が存在しています。当然ながら価格もピンキリで、何をどう選んで良いのか分からなくなってしまいますよね。ひとまず、雲台と呼ばれるものにどのような種類があるか見ていきましょう。

  • 自由雲台
  • 2way雲台
  • 3way雲台
  • ギア雲台
  • ビデオ雲台

ざっとこういった種類の雲台があります。これら雲台は様々な種類がありますが、基本はカメラと三脚を連結するのがお仕事ですので、自由動作し好みの構図が決められることと、その決めた構図をしっかり固定ができるという2つの事をきちんと満たさなければいけませんよね。また、当然ながら三脚と共に持ち運ぶわけですから、小さく軽く、携帯に便利な方がよかったりと、実際にその用途と求められる形は相反する状況に陥ります。

今度は、そんな雲台の長所短所を含め、種類別に見ていきましょう。

自由雲台

圧倒的なスピードでカメラをセットアップできるのが、この自由雲台です。その名の如くロックを解除すると上下左右と自分の好きにカメラを動かすことが可能で、ワンステップで固定することが可能です。また、その構造上作り自体が簡素なため、小型軽量であることがほとんどで、携帯性に優れています。

そんな自由雲台、構図も決めやすく携帯に向いてるということで、屋外での風景撮影などで使われるケースが多いでしょうか。使用後のメンテナンスも簡単ですしね。
ただ難点があるとすれば、構図を決めたあと固定する際に、思っている位置から微妙にずれてしまうケースや、固定後の微調整がしづらいということがあげられます。これは、マクロ撮影などの時は案外ストレスになったりします。また、縦位置での撮影の際は、非常にバランスが悪くなってしまいます。

さて、そんな自由雲台、実際に購入するのはどんなものが良いのか全くわかりません。強いて言うならボールが大きい方が緩やかに動きそうだなぁ、とか言った部分でしょうか。値段もどうしてそんな風な差があるのかが分かってません。そんな中気になるブランドがありますが、何気に高額。

雲台よりも、アクセサリー的に出ているプレートが気になるLeofoto。まとめて全部欲しいんだけど、高額でワタシには手が出せません。

全体的に見て中では良さそうだなと思っていたのがMARSACEの自由雲台。ただ、これでもワタシには値段が高目なんですよね。

思い切って5,000円以下で探してみました。プレートが挟み込めるタイプで安いものをと思っていたので、このくらいのものであれば、ハズレを引いても後悔はないかなと。

自由雲台としては、カメラとをつなぐ部分として自分がどういった使い方をしたいかをメインに考えた方が良いのかな。正直、判断基準がよく分かってないです。

2way雲台

構図を決めたり固定したりを、左手だけで常時コントロールできるのが2way雲台です。上下左右に自由に可動する上に、そのコントロールしている手元のレバー持ち手を回転させることにより、そのままロックすることが可能です。自由雲台よりカメラのコントロールが安定するので、構図を狙いながら調整をしたりという際は便利に使えます。

ただ、こちらはジョイント部分がボール状になっているわけではなく、左右に可動するパーツと上下に可動するパーツが組み上がっていることがほとどですので、慣れるまでは自由雲台のように使うことは難しいかもしれません。また、ワンステップで解除された際、上下左右どちらにも可動してしまうので、自由雲台同様に微調整はしづらくなります。

ワタシはですが、2way雲台にあまり使い勝手が良かった思い出がないので、今回真剣にチョイスしてませんね、すみません。金額とか重さとか考えると、3way雲台とかの方がいいかなと思ってしまいます。

3way雲台

上下と左右の自由に動く部分に別々のハンドルを持ち、固定と操作を別々に行うことができるのが3way雲台です。日本では一般的に最も普及している雲台とも言われていて、三脚にデフォルトで付いているケースも多く、使用している方が多い雲台です。通常は左手で上下の垂直方向操作を、右手で左右の水平方向操作を行います。動きを分けて操作できるため、一度ロックした後の構図の微調整などは、自由雲台や2way雲台よりしやすくなっています。構図などの調整が必要な室内での物撮りや、水平垂直をきちんととりたい風景撮影などの際には便利に使えますね。

ただ、こちらはレバーハンドルが二本別々に出ていることもあり、コンパクトに収まらないことが多いです。また、雲台自体の重量もありますので、気軽に持って、というわけにいかないケースも出てきます。

折り畳めて、持ち運びがしやすいタイプのこちら。お値段的にも非常にいい感じかなと思います。ただ、ワタシが今回希望しているクイックシューのタイプでは無いので、ちょっと考えどころですよね。

動作がかなりしっかりしてそうな事に加え、全体的にコンパクトに纏まっている感じのある製品。使い勝手は良さそうです。

ギア雲台

構図に関して更に微調整が必要な場合に重宝するのがギア雲台です。基本は3way雲台と同様に、垂直水平を別々に調整、固定ができるのですが、それに加えノブを回すことによりロック状態のものをギアで微調整することが可能なのです。最終調整の動作自体をギアで行うため、固定や解除という概念が存在せず、構図の調整を自分の意図通り行えることは勿論、操作ミスによる機材の傾きなどもないので、物撮りやマクロ撮影などシビアなフレーミングを求められる際は非常に便利です。

そんな良いことばかりのようなギア雲台ですが、当然ながらその機能を有する構造上重くなることは勿論、転倒などによる衝撃で故障するケースもあるので、取り扱いにもより注意が必要になります。登山などでは故障リスクを考えると、なかなか持って行きづらくなるのも事実。室内での使用が現実的なのかもしれません。

先程紹介した3way雲台のギア付きの製品。このくらいの値段であれば手が届きそうです。

ビデオ雲台

基本はムービー撮影のために開発されたビデオ雲台。動画撮影ゆえのスムーズな動作を実現するために開発をされているので、可動部分の動作は驚くほど滑らかです。
また、カウンターバランスという機能を搭載していれば、ノブなどで固定をしなくても手を離した場所で動きを止めることができます。固定というよりはカメラを止めたり動かしたりを非常にスムーズに行うことができる雲台ですね。しかも雲台自体が非常にしっかりとしており、大型のレンズでも驚くほどスムーズに動作が可能のようで、野鳥を撮るような現場で好まれているようです。

今回はスルーしますが、超望遠など購入する際にはあわせて検討してみたいと思います。

変わり種の雲台

カテゴリ分けしづらい、少し変わり種の雲台も幾つかあります。そういう意味では、今ワタシが使っているものは、この変わり種に分類されるものかもしれません。

SLIK AF2100(グリップ式雲台)

ワタシが三脚を購入する際に別途購入した雲台です。面倒くさがりなワタシにピッタリな雲台だと思って購入したものでしたが、思った以上に自分に合った物でした。個人的に非常にオススメ。

グリップを握り込めば自由雲台のように好きに動かせ、そのまま手を離せば固定されます。右手でカメラを持って動かしながら左手で固定する自由雲台と違い、利き手で握り込んでそのまま構図を決め手を離せばいいので、非常に使い勝手がいいです。ただ、カメラの重さに耐えられず構図がずれることも多く、特に縦構図にはあまり向いてないように思います。その位置で固定できるレバーなどがあれば非常に良かったように思います。ワタシも持っている機材の重量が気になり始めたので、別の雲台が欲しくて探していますからね、きちんと撮影したい人には向いてないかもしれないです。

また、似た商品に「VANGUARD GH-100」などがあります。こちらはピストルグリップ雲台とか呼ばれているようですね。

こちらはレバーの角度なども自由に変えられるようで、さらに自分流の使い勝手にカスタムすることが可能なようです。動作もスムーズだし非常に良さそうですね。

少し形は変わりますが、ジョイスティック雲台ってのもあるようです。これも使いやすそうですよね。

Velbon PHD-66Q(3way雲台)

縦構図のものもスマートに撮影できる、ベルボン製のPHD-66Q、分類的には3way雲台になるようです。下図のように横構図から縦構図にスムーズに切り替えができることに加え、縦位置に切り替えた際もカメラが三脚の中心軸からズレません。

横位置になりがちな構図も、これを使えば自分の感性のままにいろいろ切り撮りを試せそうですね。打ち上げ花火の撮影などの際は非常に重宝しそうな一品です。

普段はレバー部分でのみ2way雲台のように使用しつつも、ココって場面で活躍してもらえそうと言う意味では、値段的にも悪くない気がします。

自分が使用するシーンでは、どのタイプが良いか考える

カメラを触りはじめた際に、意外と縦構図が多かったワタシ。ただ、写真素材サイトへの投稿が多かった、というよりは自身の職業柄、横構図の写真の方が使い勝手が良いことが多いということもあり、しばらく横構図の写真ばかりになってしまってました。しかしココ最近では、改めて縦構図の写真を見直して見る機会も多く、また、撮りたいなと思う場面も増えてきたので、そういった撮影に向いた雲台がいいなと思っています。
更に言えば、幾つも買える状況であればいいですが、まずはひとつ、風景なども気軽に撮りに行けるものとして購入したいと思っているので、持ち運びや携帯にも便利なものが良いなと思っています。そう考えると、今回カメラを取り付ける部分にはL型プレートを採用し、それらを設置できるようになっている自由雲台が自分の中でのベストではないかと、そんな風に考えています。

L型プレート

LプレートやLブラケットなどとも呼ばれるこの部品。雲台とカメラを取り付けるクイックシューと呼ばれるカメラの着脱を容易にする装置のひとつで、スライドさせて取り付ける形のものがL型になったものです。つまりカメラをそのまま横方向だけでなく、縦にも取り付けられるようになるというもので、これによって三脚の中心軸からカメラがズレることがなくなり、振動によるブレにも強く、また撮影するにもストレスが少なるなるという代物です。ワタシがこのプレートの存在を知ったのはつい最近で、本当にこういった便利なものがあるんだなと、笑。

このL型プレート、カメラボディに専用と謳われたものがほとんどですが、汎用タイプのものもあります。今回ワタシはD810専用のものを買ってみようと思っていますが、これもまた値段がピンキリです。

上手く軽量化されていて、見た目も重量もいい感じかなと思います。ただ、今回は少し違ったパーツも購入予定なので、この部分更に予算を削ってしまおうと、最終的には、

重量が127gと1.5倍ほどになりますが、価格は非常にリーズナブルなので、今回はこれにしたいと思います。見た目や評価も悪くないですしね。

その上で、先程チラッと書きましたが、それら以外の違ったパーツを狙ってます。それがこちら。

多用途ベースプレート Leofoto NR-140

クイックシューの間にもう一つ挟み込むプレートで、左右の調整だけでなく前後の調整が可能になります。また、このプレートの存在により、構図の微調整での使用だけでなく、カメラの重心調整が可能となり、自由雲台が非常に使いやすいものになります。

これ、安価な類似品がないか結構探したんですが、ワタシには見つけられませんでした。雲台の種類紹介時に少し書きましたが、このプレートの存在によってLeofotoというブランドが非常に気になっています。もう三脚もまとめてこのブランドのものが欲しいんですが、ちょっとお高いんですよね、ワタシには。ということで、このプレートのみ購入することにしました。ちょうどL型プレートの差額分で購入できる金額ですね。いいお値段。

[ v-foto ] nr-140
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最終的にポチった雲台

まずはと思い、L型プレートと一緒にポチった雲台が、上記でも紹介したこちら。

ただ、その後たまたま楽天のスーパーセールで興味のあったLeofotoの小さいタイプのものが三脚付きで出ていたので、週をまたいでこちらもポチる結果となりました。通常であれば、雲台だけでも15,000円ほどするものが、ミニ三脚もついて6,500円ほどだったので、まぁいいかなと。まぁこんな機会ですからね。とは言え、ちょっと財布の紐を緩めすぎたかな。。。

最後に

今回はいろいろと見ながら、最終的に自分が欲しいものを絞り込んで購入までしてみました。また、商品が届いたらそれぞれの使用感などはエントリーすることにします。結果的には自分が買うであろうL型プレートを設置できるタイプのものしか紹介できませんでしたが、クイックシューにはいろいろなタイプがあり、自分の使い方に合わせて選ぶことをオススメします。

にしても、いろいろな種類があって、調べながら見てるだけでも非常にワクワクしました。あれもこれも欲しくなりますね、笑。

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